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外壁塗装工事 施工不良にならないために(その④)!
2025.07.22
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リフォーム工事
水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の宮本です。
本日は引き続き塗装工事の施工不良を紹介いたします。
ではどのような施工が良くないのでしょうか?
それでは見ていきましょう!!
①施工後の色ムラ
塗装工事における「色ムラ」は、美観に直結する重要な問題です。発生すると見た目の不具合だけでなく、施工不良と判断されることもあるため、原因と対策の理解が非常に大切です。
🎨 色ムラとは?
塗装面で本来均一であるべき色が、部分的に濃淡・まだらに見える状態のこと。
「仕上がりが斑(まだら)」「日光の当たり方でムラが目立つ」などの症状が見られます。
🔍 色ムラの主な原因(詳しく解説)
① 塗料の撹拌(かくはん)不足
- 色成分(顔料)が塗料缶内で沈殿しており、均一に混ざっていない。
- 特に濃色・メタリック系・パステルカラーで発生しやすい。
- 上塗り1回目と2回目で色味が変わることも。
② 塗布量のばらつき
- ローラーや吹付けの圧力・動作の違いによって、塗料の厚みが均一でない。
- 薄く塗った部分は下地の色が透けたり、色が淡く見えたりする。
③ 乾燥条件の差
- 日向と日陰で乾き方が違い、乾燥スピードの差により色調に差異が生じる。
- 特に艶あり塗料では、乾燥中にホコリが乗ると光沢にムラが出る。
④ 下地の吸い込みムラ
- 素地が劣化していたり、シーラー(下塗り)が不十分な場合、塗料の吸い込みが不均一に。
- 特にモルタル・ALC・サイディングでよく起こる。
⑤ 塗り重ねの不均一
- 同じ場所を何度も重ね塗りしてしまう「ダブリ」や、「塗り残し」部分との境目がムラになる。
- 乾いた部分と濡れた部分が混在していると、乾燥後に斑点状になることも。
⑥ 希釈率の誤り
- 塗料をシンナーや水で規定以上に薄めてしまうと発色が悪くなりムラの原因に。
- 製品ごとの正確な希釈率を守る必要がある。
⑦ 材料ロットの違い
- 同じ色番号でも製造ロットが異なると微妙に色調差がある。
- 途中で缶を替えた際に目立つことがある。
⚠️ 色ムラが起きやすい条件や部位
条件・部位 | 色ムラの傾向 |
---|---|
吹き付け塗装 | 重ね・風の影響でムラが出やすい |
金属面や光沢面 | 反射でムラが目立ちやすい |
広面積(外壁一面など) | 塗装の継ぎ目がムラになりやすい |
濃色・黒・紺など | 色の違いが特に目立つ |
雨の日の施工直後 | 乾燥不良で色ムラ発生のリスク |
✅ 色ムラの防止対策
① 塗料の「撹拌(かくはん)」を徹底する
- 原因:塗料中の顔料(色の元)が沈殿し、均一に混ざっていないと色ムラの原因に。
- 対策:
- 使用前に電動撹拌機などでしっかり混ぜる。
- 特に色付き塗料や濃色・メタリック塗料では作業中も定期的に撹拌する。
② 下地処理・下塗りのムラをなくす
- 原因:下地の劣化や素地の吸い込みの違いにより、色の定着が不均一になる。
- 対策:
- 高圧洗浄で汚れを除去。
- 適正なシーラーやフィラーで下地の吸い込みを均一に。
- クラックや素地の傷みがある部分は先に補修し、吸い込みの差をなくす。
③ 塗布量を均一に保つ(厚みのムラ防止)
- 原因:塗る量が部分的に厚い/薄いことで、乾燥後に色の濃淡が生じる。
- 対策:
- メーカー規定の**㎡あたり塗布量(使用量)を遵守**。
- ローラーや吹付けの動きを一定に保つ。
- 狭い面や凹凸部はダブり(塗り重ね)に注意。
④ 乾燥時間と塗り重ねのタイミングを守る
- 原因:下塗り・中塗りが完全に乾いていない状態で上塗りすると、色が定着せずムラになる。
- 対策:
- インターバル時間(乾燥時間)を厳守。
- 気温・湿度に応じて時間調整(夏は短く、冬は長く)。
⑤ ロット管理の徹底
- 原因:塗料ロット(製造番号)が異なると、微妙な色差が出ることがある。
- 対策:
- 同一面には必ず同じロット番号の塗料を使用。
- ロットが分かれる場合は、継ぎ目で区切りを設けるか、あらかじめ混ぜて統一する。
⑥ 気象条件の確認と管理
- 原因:気温や湿度、風の影響により乾燥が不均一になり、ムラが出る。
- 対策:
- 適正施工気温(5~35℃)と湿度(85%以下)を守る。
- 強風や直射日光の影響を避ける(特に夏場は西日や高温に注意)。
⑦ 一面一気仕上げ(継ぎ目に注意)
- 原因:途中で作業を中断したり、他の日に塗った場合に塗り継ぎの境目が色ムラになる。
- 対策:
- 外壁や天井など一面はなるべく一気に塗り切る。
- 継ぎ目が出る場合は、あらかじめ建具やコーナーで区切る。
🛠️ 作業現場での実践チェックリスト(色ムラ防止)
項目 | 確認方法 |
---|---|
撹拌は十分か? | 塗料表面に沈殿物がないかを確認 |
下地の吸い込み状態は? | 試し塗りや含浸状態の目視確認 |
塗布量は均一か? | ローラー・吹付のスピードと圧力を均一に保つ |
使用塗料のロットは統一? | ロット番号を事前にチェック・記録 |
気温・湿度は適正か? | 作業前に温湿度計で確認 |
乾燥時間は守れているか? | メーカー仕様書をもとに管理 |
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創業96年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業/施工管理
宮本彩斗
一級土木施工管理技士補|一級建築施工管理技士補|二級建築施工管理技士