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外壁塗装工事 施工不良にならないために(その①)!
2025.06.13
イベント
リフォーム工事
水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の宮本です。
本日は塗装工事の施工不良を紹介いたします。
せっかく安くない金額で工事をして数年後に剝がれてきてしまう・・・。
そんなこと嫌ですよね。
保証があってもしっかりやってくれてないのかな・・・と不安に
保証がなかったら泣き寝入りするしかない、、、
そんなことがないようにしっかり施工させていただきます。
ではどのような施工が良くないのでしょうか?
それでは見ていきましょう!!
①施工後の水膨れ
施工後の水膨れは下記の通りになります。

気泡のように膨らんで、つぶすと水がでてきます。
■ 水膨れとは?
塗装した面に水泡のような膨らみ(ブリスター、blister)ができる現象で、施工不良の典型的な症状のひとつです。見た目の問題だけでなく、塗膜の剥離や建物の劣化を招く原因にもなります。
■ 水膨れの主な原因
- 【下地が十分に乾燥していない】
- 塗装前に下地(コンクリート、モルタル、木部など)が十分に乾燥していないと、下から水分が蒸発して塗膜を押し上げてしまう。
- 特に梅雨時期や湿度の高い日には注意が必要。
- 【下地に水分を含んだまま塗装した】
- 雨上がりや結露後など、見た目では乾いていても内部に水分が残っている場合があります。
- この水分が太陽光などで温められ、蒸発して膨れを生じさせる。
- 【塗料の希釈不良・混合不良】
- 塗料を過剰に希釈したり、撹拌が不十分だったりすると、塗膜の密着性や通気性が悪化し、膨れや剥がれの原因に。
- 【適切でない塗料の選定】
- 透湿性が低い塗料(湿気を通しにくい塗料)を使用すると、下地に残った水分が逃げ場を失って膨れやすくなる。
- 【旧塗膜との相性不良】
- 古い塗膜が適切に処理されていないと、新しい塗膜との密着が悪くなり、そこから水分や空気が入りやすくなる。
■ 水膨れの発生箇所で違う原因も
発生位置 | 主な原因 |
---|---|
下地と塗膜の間 | 下地の乾燥不良・湿気 |
塗膜の中間層 | 塗り重ね時間の管理不良 |
最上層 | 塗料の不良や外的要因(気温・湿度) |
■ 対処方法
- 膨れた部分を完全に除去(サンドペーパーやスクレーパー等で削る)
- 下地の再乾燥と確認
- 適切な下塗り材・塗料の選定
- 塗装環境(気温・湿度)を考慮
- 必要に応じて再塗装
■ 再発防止のためのポイント
- 湿度・気温の管理(晴天で乾燥した日を選ぶ)
- 下地含水率の測定(10%以下が目安)
- 適正な塗料選定と乾燥時間の厳守
- 施工管理の徹底(工程ごとの記録・写真など
お家のサイディング部などは触れば湿っているのがわかりますよね。
しかしコンクリートは湿っているか判断がとても難しいのです。
コンクリートは触るのではなく、機械で含水率を測定していきます。
②含水率
■ 含水率とは?
含水率(かんすいりつ)とは、材料に含まれる水分の割合を示す数値で、通常は %(パーセント) で表示されます。塗装工事では、特に下地(木材、コンクリート、モルタルなど)の含水率が高すぎると水ぶくれ(ブリスター)を引き起こす原因になります。
■ 含水率の計算方法(理論)
● 基本式(乾燥法の場合):
含水率(%)=(W1−W2W2)×100\text{含水率(%)} = \left( \frac{W_1 – W_2}{W_2} \right) \times 100含水率(%)=(W2W1−W2)×100
- W1W_1W1 = 測定時の材料の重さ(湿った状態)
- W2W_2W2 = 完全に乾燥させた後の重さ(乾燥重量)
■ 含水率の基準(塗装可能な目安)
材料 | 塗装可能な含水率の目安 |
---|---|
木材 | 15%以下(理想は10~12%) |
コンクリート | 6%以下(理想は4~5%) |
モルタル | 8%以下(理想は5%前後) |
※ 含水率がこれ以上だと、塗膜が密着しにくく、膨れや剥離の原因になります。
■ 測定方法
① 含水率計(電気式)を使う方法
- プロが使うピン式・非接触式の含水率計を使用
- 測定値は瞬時に%表示される
- 正確な測定には機種ごとのキャリブレーションや対象材ごとの設定が必要
② 乾燥法(標準法)
- 材料を切り取り、105℃で24時間乾燥
- 乾燥前と後の重量差で含水率を算出(前述の式)
- 最も信頼性が高いが時間と手間がかかる
■ 含水率が高い状態で塗装すると起こる施工不良
不良症状 | 説明 |
---|---|
水ぶくれ(ブリスター) | 塗膜下から水蒸気が発生して塗膜を押し上げる |
剥離・膨れ | 密着不良により塗膜が浮く |
白化(チョーキング) | 塗膜が均一に硬化せず、粉状になる |
乾燥遅延 | 塗料の硬化が遅れ、表面がべたつく |
■ 現場での対策と管理
- 塗装前に含水率を測定
- 測定値は記録として残す
- 必要に応じて乾燥期間を延長
- 雨や湿度が高い日は作業を避ける
- 透湿性の高い塗料・プライマーを選ぶ
このように水分にはしっかり気を付けなければなりません。
弊社ではしっかり管理のもと施工させていただきます。
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創業96年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業/施工管理
宮本彩斗
一級土木施工管理技士補|一級建築施工管理技士補|二級建築施工管理技士