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屋根カバー工法の風圧度計算について
2025.03.22
イベント
リフォーム工事
水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の宮本です。
こんにちは
いばらき塗装テック宮本です。
前回はビスピッチについてお話ししました。
幅はとても重要で決まっていますが、それは風に耐えるように設計されております。
今回は風圧度計算についてお話いたします。
=風圧度計算について=
板金工事における風圧計算(風圧力の求め方)
板金工事では、特に屋根・外壁・笠木・棟包みなどが強風による影響を受けやすいため、風圧力を正しく計算し、それに耐えられる施工方法を選定する必要があります。
1. 風圧力の計算式
基本的な風圧力の式
風圧力(PPP)は、以下の式で求められます。P=q×Ce×Cg×CpP = q \times C_e \times C_g \times C_pP=q×Ce×Cg×Cp
各項目の意味
- PPP:風圧力(N/m²)
- qqq:風速圧(N/m²)=0.613×V20.613 \times V^20.613×V2(VVVは風速 m/s)
- CeC_eCe:地表面粗度係数(建物の周囲環境による影響)
- CgC_gCg:突風係数(突風の影響を考慮)
- CpC_pCp:風力係数(建物の形状・部位による影響)
2. 風速圧(qqq)の計算
風速圧は、**地域の設計基準風速(VVV)**を基に求めます。q=0.613×V2q = 0.613 \times V^2q=0.613×V2
🔹 参考:日本の基準風速(VVV)
日本の地域ごとの設計基準風速(m/s)は、建築基準法や建築物荷重指針に基づき、以下のようになります。
地域 | 基準風速(m/s) |
---|---|
一般地域 | 30~34 |
沿岸部(台風が多い地域) | 36~40 |
沖縄・離島 | 40~46 |
例:一般地域(V=34m/s)の場合q=0.613×342=710.5 N/m²q = 0.613 \times 34^2 = 710.5 \, \text{N/m²}q=0.613×342=710.5N/m²
3. 地表面粗度係数(CeC_eCe)
建物の立地条件によって、風の影響を受けやすさが変わるため、補正をかけます。
地表面区分 | 例 | CeC_eCe(高さ10m時) |
---|---|---|
粗度区分Ⅰ | 海上・湖上 | 1.3 |
粗度区分Ⅱ | 平野・低い建物が多い地域 | 1.0 |
粗度区分Ⅲ | 市街地・高層建物が多い地域 | 0.8 |
粗度区分Ⅳ | 密集した都市部 | 0.7 |
例えば、市街地(粗度区分Ⅲ)なら Ce=0.8C_e = 0.8Ce=0.8。
4. 突風係数(CgC_gCg)
突風が建物に与える影響を考慮します。
建物高さ | 突風係数 CgC_gCg |
---|---|
低層(10m以下) | 1.5 |
中層(10m~30m) | 1.8 |
高層(30m以上) | 2.0 |
例えば、建物高さ15mなら Cg=1.8C_g = 1.8Cg=1.8。
5. 風力係数(CpC_pCp)
建物の形状や部位ごとに、風の影響を考慮します。
建物部位 | 風力係数(CpC_pCp) |
---|---|
屋根風下側(風が抜ける方向) | -1.2 |
屋根風上側(風が当たる方向) | +0.8 |
壁(外壁・パネル) | -0.7 ~ +0.8 |
笠木・棟包み | -2.0 |
例えば、屋根の風下側は Cp=−1.2C_p = -1.2Cp=−1.2 となるため、吸い上げの力がかかる。
6. 風圧力の計算例
条件
- 基準風速 V=34V = 34V=34 m/s(一般地域)
- 地表面粗度係数 Ce=0.8C_e = 0.8Ce=0.8(市街地)
- 突風係数 Cg=1.8C_g = 1.8Cg=1.8(中層建物)
- 風力係数 Cp=−1.2C_p = -1.2Cp=−1.2(屋根風下側)
風速圧の計算
q=0.613×342=710.5 N/m²q = 0.613 \times 34^2 = 710.5 \, \text{N/m²}q=0.613×342=710.5N/m²
風圧力の計算
P=710.5×0.8×1.8×(−1.2)P = 710.5 \times 0.8 \times 1.8 \times (-1.2)P=710.5×0.8×1.8×(−1.2) P=−1230.4 N/m²(負の値は吸い上げ力)P = -1230.4 \, \text{N/m²} \quad \text{(負の値は吸い上げ力)}P=−1230.4N/m²(負の値は吸い上げ力)
この値を元に、板金の固定方法(ビスピッチ・クリップ固定)や材料の選定を行う。
7. 風圧力に対する施工方法
風圧が大きい場合、以下の対策を検討する。
✅ ビスピッチを狭める
➡ 例えば、通常300mm間隔のビスピッチを、200mmに変更
✅ ビスの種類を変更する
➡ 通常の**ドリルビス → 高強度ビス(ステンレス製・太径ビス)**に変更
✅ 板金の厚みを増やす
➡ 0.4mmのガルバリウム鋼板 → 0.5mm以上に変更
✅ クリップ固定を追加
➡ 屋根や笠木などの浮きやすい部分に、クリップ固定を併用
✅ 補強材を追加
➡ 風圧の影響を受ける部分に補強リブや補強胴縁を入れる
8. まとめ
🔹 風圧力は P=q×Ce×Cg×CpP = q \times C_e \times C_g \times C_pP=q×Ce×Cg×Cp で計算
🔹 基準風速・立地・建物高さ によって風圧は大きく変わる
🔹 風下側の屋根・笠木 は吸い上げ力が大きいため要注意
🔹 風圧に応じて、ビスピッチ・固定方法・材料を調整
🔹 メーカーの計算シートや設計基準に従うのがベスト
このように、風圧計算を正しく行うことで、耐久性の高い板金施工が可能になります!
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業/施工管理
宮本彩斗
一級土木施工管理技士補|一級建築施工管理技士補|二級建築施工管理技士