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ハウスメーカーで建てたお家の外壁塗装をする際に気を付けたい【ガスケット】について
2024.09.22
外壁塗装
水戸市、日立市、ひたちなか市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしました、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の高橋です。
ガスケットとは?積水ハウスやトヨタホームの外壁サイディングで使用される理由
積水ハウスやトヨタホーム、大和ハウスなどの大手住宅メーカーでは、外壁サイディングに「ガスケット」と呼ばれる乾式の縦目地を採用しています。通常のサイディングでは目地部分にシーリング(コーキング)が用いられますが、これらのメーカーが採用する建物では、シーリングの代わりにゴム状の「ガスケット」が使用されています。この違いには、施工のしやすさやメンテナンス性の向上といった理由が存在します。
今回は、このガスケットについての基礎知識や、シーリングとの違い、塗装時に発生する施工不良の問題などを詳しく解説します。
ガスケットの基本構造と機能
ガスケットはゴム製の材料で、車のワイパーのゴムに似た性質を持っています。このゴム素材は、外壁パネルのデザインや色、模様に合わせて押し出し成形され、施工現場では外壁同士の隙間に押し込む形で取り付けられます。押し込むだけで設置できるため、施工者の技術によるばらつきが少なく、均一な仕上がりが期待できるのが特徴です。
ガスケットは外壁パネル間の隙間を埋めることで、外観を美しく保ちつつ、雨水や埃の侵入を防ぐ役割を果たします。また、ガスケットのゴムの反発力により、サイディングとの密着性が高まり、効果的な防水性能を発揮します。
ガスケットのメリットと寿命
ガスケットの大きなメリットの一つは、その耐久性とメンテナンスの簡便さです。ガスケットの寿命は一般的に30年程度とされており、シーリングに比べて長持ちします。交換時も、ガスケットを引っ張って取り外すだけで簡単に行えるため、古いコーキング剤を除去する手間がなく、メンテナンスコストが抑えられます。
一方で、外壁の形状が複雑だったり、表面が凸凹している場合には、ガスケットが正しく密着しないことがあります。そのため、防水効果を最大限に発揮できないケースもあるため、適切な設計と施工が重要です。
ガスケットとシーリング(コーキング)の違い
サイディングの目地処理には、ガスケットのほかにシーリングが一般的に使用されます。ここでは、ガスケットとシーリングの主な違いを比較します。
1. 材質と施工方法
- ガスケット:乾式のゴム製で、押し込むだけで取り付けが可能。施工者の技量に左右されにくい。
- シーリング:シリコン系が一般的で、湿式のペースト状の材料を目地に塗布する。固化するまでに時間がかかり、施工者の技術が仕上がりに影響を与える。
2. 耐久性
- ガスケット:寿命は約30年で、メンテナンスが簡単。取り外しや交換が容易でコストも抑えられる。
- シーリング:寿命は10〜20年ほど。紫外線劣化により硬化したり、痩せたりするため、定期的なメンテナンスが必要。
3. 防水性能
- ガスケット:ゴムの反発力で外壁に密着し、隙間を埋めて防水効果を発揮。ただし、凸凹のある外壁には不向き。
- シーリング:ペースト状であるため、外壁の複雑な形状や表面の凹凸に対応しやすい。
ガスケット塗装時の注意点と施工不良の原因
住宅の外壁を塗り替える際に、ガスケットが用いられている場合、特に注意が必要です。ガスケットに適切な処理を施さずに塗装を行うと、塗装後にさまざまな問題が発生することがあります。代表的な施工不良として「ガスケットのべたつき」が挙げられます。
なぜガスケットがべたつくのか?
ガスケットはゴム状の素材であり、その柔軟性を保つために可塑剤(かそざい)が含まれています。この可塑剤はガスケットに柔軟性を与える重要な成分ですが、通常の塗料をそのまま塗布すると、塗料と可塑剤の間で化学反応が起こり、ゴムが軟化してしまいます。これにより、ガスケット部分がべたつき、埃や砂が付きやすくなるのです。さらに、ブリード現象と呼ばれる現象が発生し、ガスケットから成分が溶け出して黒ずむこともあります。
ガスケット塗装時の施工不良を防ぐ方法
ガスケットに塗装する際には、塗料選びに加えて下塗りが非常に重要です。上塗りの塗料の種類だけでなく、可塑剤を含むガスケットに適した下塗りを施すことで、べたつきやブリード現象を防ぐことができます。具体的には、可塑剤をブロックする機能を持つ専用の下塗り剤を使用することが推奨されます。
また、塗装後にガスケットが黒ずんだり、汚れが付着してしまった場合は、専門の業者に相談し、適切な対応を行うことが重要です。
ガスケットが使用されている住宅の塗装は専門業者に相談しよう
ガスケットが使用されている住宅では、塗装時に特別な処理が必要です。ガスケットとシーリングの違いを理解し、適切な方法で施工を行うことで、長期にわたって美しい外観を保つことができます。特にガスケットは、取り扱いを間違えるとべたつきやブリード現象などのトラブルが発生しやすいため、「うちは大和ハウスだけどガスケットなのかしら?」「ガスケットが使われているのは知っているけどちゃんとメンテナンスしてもらえるのかな…」と不安な方は経験豊富な専門業者に相談することをおすすめします。
まとめ
積水ハウスやトヨタホーム、大和ハウス等の外壁サイディングに使用される「ガスケット」は、シーリングに代わる優れた選択肢であり、その耐久性やメンテナンスのしやすさが大きなメリットです。ただし、塗装を行う際には、ガスケットに対する特別な処理が必要であり、適切な下塗りを施すことで、施工不良を防ぐことができます。住宅の美しさと機能性を維持するために、定期的な点検とメンテナンスを心がけ、専門業者のアドバイスを参考にすることが重要です。
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業アシスタント
高橋梨佳子
二級建築施工管理技士|外装劣化診断士|カラーコーディネーター