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水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。

2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENを予定しております、創業96年のKPCグループの㈱いばらき塗装テックの丹野です。

苔が生えることで起きることとその対処法について

今回は、「苔」についてお話していこうと思います。

苔が屋根に生えることによる弊害:美観と耐久性への影響

苔が生えることは、一見すると自然で美しい風景の一部に見えるかもしれませんが、実際にはさまざまな弊害を引き起こします。苔が成長することで、悪影響を与え建物全体の寿命に関わることもあります。

1. 屋根材の劣化

苔は湿気の多い環境で繁殖しやすく、屋根材の表面に水分を保持します。この湿気が蓄積することで、以下のような劣化が発生します。

  • 腐食や腐朽: 特に木材やアスファルトシングルなどの屋根材では、苔によって常に湿気が屋根に残り、屋根材が腐ったり弱くなったりします。
  • ひび割れの原因: 寒冷地では、苔が吸収した水分が凍結・融解を繰り返すことで、屋根材が膨張と収縮を繰り返し、ひび割れを引き起こします。この小さなひびがさらに苔の繁殖を促し、劣化を加速させます。

2. 漏水リスクの増加

苔が成長すると、雨水の排水が妨げられます。水がスムーズに流れないと、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 排水の詰まり: 苔が成長して排水口や樋を塞ぐと、雨水が溜まりやすくなり、屋根の上に滞留します。この結果、水が屋根材の隙間やひび割れから浸入し、漏水の原因になります。
  • 浸水のリスク: 排水がうまく行かない場合、長期間にわたって水分が屋根に浸透し、建物の内部にまで浸水することがあります。これにより、天井や壁がダメージを受けるだけでなく、建物全体の耐久性が低下します。

3. 美観の悪化

苔が生えると、建物全体の外観が損なわれることがあります。特に以下の点で美観に影響が出ます。

  • 汚れや変色: 苔は表面に広がるだけでなく、黒ずんだり緑色になったりして、色合いを変えてしまいます。これは見た目に不潔で、建物の印象を損ねる原因になります。
  • 屋根の不均一な外観: 苔が一部だけに生えると、屋根全体が不均一な見た目になり、メンテナンス不足の印象を与えることがあります。

4. カビや菌の繁殖

苔が成長すると、湿った環境が続き、カビや他の有害な菌が繁殖するリスクが高まります。これにより、建物の環境に以下の悪影響が出ることがあります。

  • 健康への影響: カビや菌が屋内に浸透すると、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。特に湿気の多い環境では、室内の空気質が悪化し、住む人々の健康に影響を与えることがあります。
  • 建物のさらなる劣化: カビや菌が繁殖すると、屋根や屋根裏の材料がさらに劣化し、修理や交換が必要になる場合があります。

苔の阻害要因:耐久性を保つためのポイント

一般住宅に使用されている屋根・外壁の主成分はセメントが多いです。見た目が美しく、耐久性にも優れているため、多くの住宅で採用されています。しかし、苔は住宅にとって避けられない問題の一つです。特に湿気が多い環境では、苔が繁殖しやすく、劣化を早める可能性があります。

1. 日当たりの確保

苔は湿った日陰を好むため、日当たりが良い場所では成長が抑えられます。苔対策として、周囲の木々や植物を適切に剪定し、日光が十分に屋根に当たるようにすることが効果的です。特に、北向きや木陰になる部分では、苔が生えやすいため注意が必要です。

2. 防苔機能のある塗料の使用

苔には、防苔剤を使用することも有効です。これらの製品は、表面にコーティングを施し、苔の発生を抑える働きをします。防苔剤を塗装することで、苔が成長しにくい環境を作り出すことが可能です。ただし、使用する際は、環境に配慮した製品を選ぶことが重要です。

3. 通気性の確保

十分な通気性を確保することで、湿気を減らし、苔の発生を抑制できます。通気性が悪いと湿気がたまり、苔が繁殖しやすくなります。換気を適切に行い、通気口を設置するなどの対策が有効です。

まとめ

苔が生えると、見た目だけでなく、建材の劣化、漏水のリスク、美観の損なわれ、、カビや菌の繁殖など、さまざまな弊害が生じます。これらの問題を避けるためには、定期的な清掃や苔の除去、防苔剤の使用など、日頃からのメンテナンスが重要です。苔の発生を防ぐことで、屋根の寿命を延ばし、建物全体の健康を保つことができます。建材に苔が生えるのを防ぐためには、日当たり、定期的な清掃、防苔剤の使用、通気性の確保が重要です。これらの対策を講じることで、美しく保ち、耐久性を長持ちさせることが可能です。苔の発生を抑えることで、建材の寿命を延ばし、住まいの保護にもつながります。

福島県、栃木県にてグループ合計11店舗展開の㈱いばらき塗装テック

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ブログ執筆者

株式会社いばらき塗装テック 営業/施工管理

丹野椋麻

外装劣化診断士

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