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【水戸市・日立市・ひたちなか市】塩ビシート防水のお家
2024.10.20
スタッフブログ
外壁塗装
水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の今泉です。
塩ビシート防水のメンテナンス方法を解説
塩ビシート防水(塩化ビニル樹脂防水)は、耐久性や防水性に優れた建築材料で、特に屋上やバルコニーなどで使用されることが多い防水システムです。しかし、長期的に性能を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。ここでは、塩ビシート防水の家におけるメンテナンス方法について詳しく解説します。
1. 塩ビシート防水の特徴
塩ビシート防水は、次のような特徴を持っています:
- 耐候性が高い:紫外線や酸性雨に対して強いため、長期間にわたって劣化しにくい。
- 伸縮性が高い:建物の動きや収縮に対して柔軟に対応でき、ひび割れを防止。
- メンテナンスが比較的容易:表面が滑らかで汚れにくいため、定期的な清掃だけで比較的綺麗な状態を保てる。
2. メンテナンスの重要性
塩ビシート防水は強力な防水層を形成しますが、年月が経つと少しずつ劣化することがあります。例えば、長時間放置されたゴミや泥、植物の根などがシートにダメージを与え、雨漏りの原因になることがあります。以下に紹介するメンテナンスを定期的に行うことで、家の防水性能を長持ちさせることができます。
3. 定期メンテナンスの具体的な方法
3.1 清掃
頻度:年に2~3回程度
屋上やバルコニーにゴミや落ち葉が溜まると、排水が悪くなり水たまりができてしまうことがあります。これがシートの劣化を促進させるため、定期的に清掃を行うことが大切です。
- 掃除の手順:
- 落ち葉やゴミを手で取り除く。
- 水を使ってホースで洗い流し、ほこりや泥を取り除く。
- 水をかけた後は、水たまりができていないか確認する。
3.2 ドレン(排水口)の点検・清掃
頻度:月に1回程度
排水口が詰まると、雨水が適切に排水されず、塩ビシートの劣化や雨漏りを引き起こす可能性があります。ゴミや落ち葉が溜まっていないか、月に1回は確認し、詰まりを取り除くことが大切です。
- 清掃の手順:
- ドレン周りのゴミや葉を取り除く。
- 水を流して排水がスムーズに行われているか確認する。
3.3 シートの状態確認
頻度:半年に1回程度
塩ビシート自体の表面に目立った損傷がないか、定期的に確認する必要があります。特にシートの接合部や端部に注意が必要です。
- 確認ポイント:
- シートが浮いていないか
- シートにひび割れや破れがないか
- 接合部や端部がめくれていないか
万が一、損傷が見つかった場合は、早急に専門業者に連絡し、補修を依頼しましょう。小さな損傷でも放置すると、雨漏りや大きな修理費用につながる可能性があります。
3.4 防水シートの再塗装・補修
頻度:5年に1回程度(専門業者による)
塩ビシート防水は、約10~15年の耐久性があると言われていますが、劣化が進むとシートの機能が低下していきます。専門業者による点検を5年ごとに依頼し、必要に応じて補修や再塗装を行うと、さらに長持ちさせることが可能です。
- 補修方法:
- 軽微なひび割れの場合は、シーリング材を使った簡単な補修が可能です。
- 大きな損傷が見られる場合は、部分的なシートの交換や重ね貼りが必要です。
3.5 立ち入り時の注意
塩ビシート防水は非常に耐久性が高いですが、強い衝撃や鋭利な物には弱いです。屋上やバルコニーでの作業や物の移動時には、以下の点に注意しましょう。
- 重い家具や道具を直接シートの上に引きずらない。
- 鋭利な工具や装飾品がシートを傷つけないようにする。
もし屋根作業を行う場合は、シートを傷つけないために足場板を使用するのが理想です。
4. プロによる点検・修理のタイミング
特に次のような場合は、専門業者に依頼して点検や修理を行うことをおすすめします:
- 水たまりが頻繁にできる。
- シートが浮いている部分や、接合部に隙間が見られる。
- シートの色が著しく変色している(劣化の兆候)。
5. 緊急対策
もし塩ビシートに穴が開いてしまったり、大きな損傷があった場合、すぐに防水機能を回復させるための応急処置が必要です。簡単な補修方法としては、防水テープを使用して損傷部分を一時的に塞ぐことができますが、これはあくまで一時的な処置です。早急に専門業者に依頼し、しっかりと修理してもらいましょう。
まとめ
塩ビシート防水は優れた防水性能を持ちますが、定期的なメンテナンスが必要です。清掃や点検を怠らず、定期的に状態を確認することで、シートの寿命を延ばし、雨漏りや大規模な修理を防ぐことができます。もし異常が見つかった場合は、早めに専門業者に相談することを忘れずにしましょう。
防水性能を長持ちさせるためには、適切なメンテナンスとプロによる定期点検が不可欠です。
ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 店長代理
今泉勝彦
一級建築塗装技能士|一級鋼橋塗装技能士