スタッフブログ

水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。

2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の宮本です。

本日は引き続き塗装工事の施工不良を紹介いたします。

ではどのような施工が良くないのでしょうか?

それでは見ていきましょう!!

①施工後の塗膜剥がれ

塗装工事において塗膜(とまく)の剥がれは、施工後に起こる重大な不具合の一つです。見た目の悪化だけでなく、建物の保護機能も失われるため、原因を正確に把握することが重要です。以下に、主な原因を分類別に詳しく解説します。


🔧【塗膜の剥がれの主な原因一覧】

① 下地処理不良(最も多い原因)

  • 汚れ・油分・旧塗膜の除去不足
    • 旧塗膜、チョーキング粉、ホコリ、油分、コケなどが残った状態で塗装すると、塗料が密着せず、後に剥がれます。
  • ケレン不足(鉄部・木部)
    • 鉄部の場合、サビをしっかり落とさずに塗ると、下から腐食が進行し塗膜が浮いてきます。

② 素材との相性不良(密着不良)

  • 下地と塗料の相性が悪い
    • 例:ツルツルの金属やプラスチック、アルミ、ガルバリウムなどに、適切なプライマーを使わずに塗装すると密着不良になります。
  • プライマー・シーラーの未使用・選定ミス
    • 密着性を高める下塗り材(プライマー・シーラー)を省略したり、不適切なものを選んだ場合も、すぐに剥がれが起こります。

③ 施工環境の問題

  • 湿度・温度が適正でない
    • 雨天・結露・湿度85%以上・気温5℃未満の施工は密着不良の原因です。
  • 乾燥時間の不足(インターバル不足)
    • 下塗り〜上塗りの間に十分な乾燥時間をとらないと、層間剥離(塗膜の層同士の剥がれ)になります。

④ 塗料の問題

  • 使用期限切れの塗料使用
    • 劣化した塗料では性能が発揮されず、塗膜の形成不良や早期剥がれを起こします。
  • 塗料の攪拌不足・希釈率ミス
    • 塗料を適切に混ぜずに使用すると、成分が偏り、塗膜の性能が不安定になります。

⑤ 施工方法のミス

  • 塗布量不足・過剰
    • 薄すぎると下地が透けて密着しにくく、厚すぎると乾燥不良・ひび割れを起こしやすくなります。
  • 乾燥時間を無視した重ね塗り
    • 焦って次の工程を行うと、前の層がまだ生乾き状態で密着せず、剥がれやすくなります。

⑥ 経年劣化や建物の動き

  • 紫外線・雨・温度変化による劣化
    • 特に南面などは紫外線劣化が早く、密着力が落ちて剥がれます。
  • 建物の動き(クラック・収縮)
    • コーキング部やALC壁は動きやすく、追従性の低い塗膜は割れて剥がれに繋がります。

🧪【剥がれの種類と原因の関連】

剥がれの種類主な原因
全面での剥がれ下地処理不良・素材との相性
層間での剥がれ(中間層)インターバル不足・乾燥不良
点的な剥がれ(部分的)下地の不純物・サビ残り
浮き上がり・ふくれ水分の残留・膨張による剥離

✅【対策方法】

  • 高圧洗浄・ケレン・清掃の徹底
  • 適切なプライマー・シーラーの選定
  • メーカー指定の乾燥時間の厳守
  • 環境に応じた施工管理(温湿度確認)
  • 塗布量・工程管理の記録

このようにしっかりと管理をしないと施工不良が出てきます。

とくに下地処理不足での原因が多いです。

下地処理の重要性を見ていきましょう。

塗装工事において「下地処理」は仕上がりと耐久性を左右する最重要工程の一つです。どれだけ高品質な塗料を使っても、下地処理が不十分であればすぐに剥がれ・浮き・ひび割れが起こり、塗装の意味を失ってしまいます。

以下では、下地処理の重要性について、理由・工程・不良事例・素材別の処理方法などを詳しく解説します。


🔍【下地処理の重要性とは?】

✅1. 塗膜の密着性を高めるため

下地に汚れや粉、サビなどがあると、塗料がうまく付着しません。密着性が悪いと、数ヶ月で塗膜が剥がれたり浮いたりします。

✅2. 耐久性を確保するため

塗装の耐用年数(10年〜15年など)は、下地が健全な状態で塗装された場合に限ります。未処理の劣化部位に塗っても、数年以内にトラブルが発生します。

✅3. 美観を整えるため

ヒビ割れ、穴、旧塗膜の浮きが残ったままだと、仕上がりがガタガタになります。しっかりと補修・研磨された下地は、艶・色ムラのない美しい仕上がりを実現できます。


🛠【下地処理の主な工程と目的】

工程内容目的
高圧洗浄チョーキング粉、コケ、ホコリの除去塗膜の密着性向上、防カビ・防藻
ケレン(研磨)鉄部・木部などのサビ・劣化塗膜除去素材の清浄化、凹凸調整
クラック補修モルタル・サイディングのひび割れ充填水の浸入防止、再劣化防止
パテ・シーリング補修目地や隙間の補修・打ち替え動きへの追従性、雨漏り防止
素地調整(プライマー塗布)下塗りによる吸い込み止め・密着強化素材との密着力向上、防浸透

⚠️【下地処理を怠ると起きる不具合】

不具合原因結果
塗膜の剥がれ洗浄不足、ケレン不十分数ヶ月で塗膜が浮く・めくれる
塗膜のふくれ湿気・水分残留内部に水が溜まり塗膜が膨れる
色ムラ・艶ムラパテ処理不足、下塗り不足仕上がりが不均一に見える
早期の劣化素地の傷みを放置数年で再塗装が必要になる

🧱【素材別の下地処理ポイント】

素材処理内容注意点
モルタル壁クラック補修、洗浄、シーラー吸水が激しいため下塗り必須
サイディングボードコーキング打ち替え、洗浄チョーキング除去を徹底
鉄部(手すり・配管)ケレン、サビ落とし、錆止め塗布素地露出部はすぐ錆止めを
木部(破風・鼻隠し)剥がれ除去、節止め、下塗り吸い込みムラに注意
屋根(スレート)高圧洗浄、下塗り2回吸い込みが激しいため下地調整重要

このように弊社では施工不良にならないようにしっかり管理していきます。

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創業96年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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宮本彩斗

一級土木施工管理技士補|一級建築施工管理技士補|二級建築施工管理技士

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