スタッフブログ
塗装塗り替え 塗布量について(膜厚検査 編)
2025.02.17
イベント
塗料選び
水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENしております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の宮本です。
こんにちは
いばらき塗装テック宮本です。
本日は塗布量の検査方法についてお話いたします。
①膜厚検査について
住宅における膜厚塗装と塗装工事
住宅の塗装工事では、外壁・屋根・鉄部・木部 などに適切な膜厚(塗装の厚み)を確保することが重要です。膜厚が適正でないと、耐久性が落ちたり、剥がれ・ひび割れの原因となります。ここでは、住宅塗装における膜厚管理について詳しく解説します。
住宅塗装における膜厚の役割
膜厚は、塗料の性能を十分に発揮するための重要な要素です。特に、以下の3つの点に影響します。
- 耐候性(紫外線や雨風からの保護)
☑ 適正な膜厚を確保することで、紫外線・雨・風による劣化を防ぐ。 - 防水性(外壁や屋根の水漏れ防止)
☑ 膜厚が不足すると、ひび割れから雨水が浸入し、建物の劣化が進行する。 - 美観(均一な仕上がり)
☑ 膜厚が薄すぎるとムラが出る、厚すぎると塗膜がたれる(ダレる)など、仕上がりに影響する。
住宅塗装における適正な膜厚
住宅塗装では、使用する塗料の種類や施工箇所によって適正な膜厚が異なります。以下は一般的な基準値です。
塗装箇所 | 使用塗料の種類 | 膜厚の目安(µm) |
---|---|---|
外壁(モルタル・サイディング) | シリコン・フッ素塗料 | 60~120 |
屋根(スレート・金属) | 遮熱・防水塗料 | 50~150 |
鉄部(雨戸・手すりなど) | 防錆塗料 | 80~150 |
木部(ウッドデッキ・軒天など) | 防腐・防水塗料 | 50~100 |
住宅塗装の膜厚検査方法
住宅塗装においては、主に 非破壊検査 による膜厚測定が行われます。
✅ 電磁式膜厚計(鉄部の測定)
- 鉄製の雨戸や手すりの塗膜厚を測定。
✅ 渦電流式膜厚計(アルミや非鉄金属の測定)
- アルミ製サッシや玄関ドアの塗膜厚を測定。
✅ ウェットゲージ(塗装直後の膜厚チェック)
- 塗装中に膜厚を確認しながら施工。
✅ マイクロメーター(塗膜が完全に乾燥した後の測定)
- 乾燥後に膜厚が適正かを確認。
膜厚を確保するための施工ポイント
① 塗料の希釈率を守る
☑ 塗料を薄めすぎると膜厚が不足し、耐久性が落ちる。
② 塗り回数を適正にする
☑ 住宅塗装では 下塗り・中塗り・上塗り の3回塗りが基本。(塗料の種類によっては2回塗りの場合もある)
③ 塗装間隔(乾燥時間)を守る
☑ 1回目の塗装がしっかり乾燥してから2回目を塗ることで、適切な膜厚を確保できる。
まとめ
住宅塗装では、適切な膜厚管理が建物の耐久性や美観を維持する鍵となります。施工前にメーカーの仕様を確認し、適切な希釈・塗り回数・乾燥時間 を守ることが重要です。また、膜厚検査を行うことで、塗装の仕上がりを確認し、長持ちする塗膜を実現できます。
②膜厚試験機
塗装工事における膜厚測定の箇所は、作業姿勢ごとの点数が等しくなるように選ぶのがよいでしょう。測定数は、1ロットあたり25箇所以上、同一箇所につき5点測定し、その平均値を測定値とします。
【測定箇所】
- 外面塗装では、工場塗装終了時と現場塗装終了時に測定する
- 工場で上塗りまで塗装する場合は、下塗り終了時と上塗り終了時に測定する
- C塗装系では、無機ジンクリッチペイントの塗付後にも測定する
【測定方法】
- 膜厚計を用いて、塗装されたコーティング剤の厚さを測定する
- 膜厚計には、電磁式、渦流式、超音波式などがある
- 電磁式膜厚計では、磁石を引っ張る力(磁束密度)を計測して膜の厚さを算出する
- 渦流式膜厚計では、先端を測定対象に接触させる際に発生する過電流の強弱から塗膜を計測する
- 赤外線膜厚計では、測定対象に赤外線を照射して、透過光(または反射光)を分光することによって得られるスペクトルをもとに膜厚を測定する
塗料には、紫外線や水分、酸素などで劣化するのを防ぐ効果があり、その性能を発揮するためには、塗料を適切な厚さに塗る必要があります。
このように鉄部では膜厚試験の方行えます。
次回は空缶検収での塗布量検査をお伝えいたします。
外壁塗装・屋根塗装はいばらき塗装テックへ♪
創業96年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
水戸中央ショールーム
日立大みかショールーム
Instagramでも情報発信中!
Instagramでは施工事例や会社概要、オープン準備の様子などをお伝えしようと思います。こちらも併せてチェックしてくださませ(*^^)
ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業/施工管理
宮本彩斗
一級土木施工管理技士補|一級建築施工管理技士補|二級建築施工管理技士