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創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の今泉です。

これからの季節の塗装工事

これからの秋冬の季節、特に気温が低下する11月から2月頃にかけての塗装工事には、他の季節とは異なる注意点があります。寒冷期特有の条件下での施工により、塗装の耐久性や仕上がりに影響が出ることがあるため、以下のようなポイントを抑えることが大切です。

塗装工事に適した気温は、一般的に5度から35度の範囲とされています。気温が低すぎると、塗料の乾燥が遅くなり、仕上がりにムラができたり、劣化が早まるリスクが高まります。また、夜間の冷え込みによって塗料が凍結することもあり、乾燥不良が発生する恐れがあります。

特に日中の気温が10度以上になる時間帯を狙うことが大切で、作業のスタートタイミングを遅らせ、日が当たる時間帯を選んで施工することで乾燥時間を確保します。逆に、午後は急に気温が下がり始めることが多いので、遅い時間までの作業は避けるのが無難です。

湿度も塗装の乾燥時間に大きな影響を与える要因です。特に秋から冬にかけては湿度が高くなる日も多く、空気中の水分が多いと乾燥が遅れ、塗膜の仕上がりにムラが出たり、品質が低下する原因になります。施工前には天気予報を確認し、できる限り湿度が85%以下の日を選びましょう。

また、降雨や結露にも注意が必要です。雨や夜露が塗装面に付着すると、塗膜の剥がれやムラの原因となるため、降雨が予想される日や結露が出やすい朝・夕方は避けて作業を行うのがポイントです。

寒冷期には、塗料の種類選びも重要です。特に水性塗料は乾燥時に水分が蒸発することで硬化しますが、低温では水の蒸発が遅れ、乾燥時間が大幅に延びる傾向があります。冬場には、低温下でも硬化しやすい油性塗料や、特殊な硬化剤を用いた寒冷期用の水性塗料が適している場合が多いです。

ただし、油性塗料は臭気が強く、環境への影響もあるため、屋外で風通しの良い場所に限って使用するのが一般的です。また、外壁塗装などの大規模な塗装工事には、寒冷地仕様の塗料も検討すると良いでしょう。

寒い季節は朝晩の気温差が大きくなるため、施工中や施工後の結露が心配です。塗装した表面が結露すると、塗膜の劣化や剥がれの原因になるため、結露が出やすいタイミングを避けて施工するか、施工後すぐに保護カバーをかけるなどの対策が必要です。

特に冬場の外壁塗装では、結露を避けるために施工スケジュールを工夫し、一日の作業時間を短く設定して、できるだけ日中の暖かい時間帯に施工を完了させる方法が有効です。

寒冷期の塗装工事には専門知識が不可欠なため、経験豊富な塗装業者を選ぶことが重要です。冬場の施工実績が多い業者は、気温や湿度に応じた適切な対応や施工手順を熟知しているため、仕上がりの良さや耐久性も期待できます。具体的なアドバイスや、塗料選びのアドバイスを相談すると安心です。

秋冬の寒冷期に行う塗装工事は、気温や湿度に対する配慮が不可欠です。寒さや湿度が影響するため、一般的な塗装工事と同じ手順で行うと失敗の原因になる可能性があるため、慎重なスケジュール調整や塗料の選択が重要です。しっかりと計画を立て、信頼できる塗装業者のアドバイスを受けながら進めることで、長持ちする美しい仕上がりが期待できます。

ブログ執筆者

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株式会社いばらき塗装テック 店長代理

今泉勝彦

一級建築塗装技能士|一級鋼橋塗装技能士

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