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台風や大雨の後は要注意!知らぬ間に進行する雨漏りの早期発見方法と対策
2024.09.18
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こんにちは、㈱いばらき塗装テックです。
今回は雨漏りの対策について解説していきます。もし既に雨漏りが発生していて困っている方はこちらクリックください。
「お家で発生する雨漏り」と聞くとネガティブな印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。ただその印象はありながらも「我が家は大丈夫だろう」と他人事に思ってしまう方が多いことも事実です。
その油断が実はお家の寿命を短くすることに繋がってしまうことがあります。特に台風やゲリラ豪雨などが発生した時は、雨漏りの発生リスクは高まります。
雨漏りは、気づかないうちに静かに進行し、家の寿命を縮める厄介な問題です。多くの方が「うちは大丈夫」と思っていても、実は知らぬ間に雨漏りが進行しているケースが少なくありません。本記事では、水戸市・日立市にお住いの方に向けてエリアでの雨漏り発生リスク、また雨漏りの初期サインと防ぐ方法についてお伝えします。
■年々高まる水戸市・日立市の雨漏り発生リスク
近年、気候変動の影響で極端な気象現象が増加しています。茨城県も例外ではありません。以下の表は、関東地方・茨城県におけるゲリラ豪雨の発生回数と台風接近数の気象データです。
〈茨城県でのゲリラ豪雨発生回数〉
道府県 | 2023年 | 2022年 | 過去5年 平均 | ||
発生 回数 | 22年比 | 過去5年比 | |||
茨城県 | 1,044回 | 1.2倍 | 1.3倍 | 901回 | 820回 |
〈関東地方への台風接近数:直近3年間実績のある月のみ抜粋〉
年 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | 1 | 1 | 2 | ||
2022 | 1 | 1 | 2 | ||
2021 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
このデータが示すように、水戸市・日立市では毎年複数回の台風やゲリラ豪雨が発生しています。また、ゲリラ豪雨の発生回数は増加傾向です。これらの気象現象は、家屋に大きな負担をかけ、雨漏りのリスクを高めます。
突然の豪雨は、普段は問題ない箇所からも雨漏りを引き起こす可能性があります。また台風接近時には強風により屋根の瓦が飛ぶ・ずれるなど雨漏りに繋がる被害が発生することがあります。そのため、日頃からの点検と適切な対策が重要です。特に屋根の劣化は日常的に目にすることはありません。雨漏りが発生してから気付く、というケースも多いため台風通過後には点検することをおすすめします。
■雨漏りは建物と家族の健康に関係する重大劣化
雨漏りはただ単に不快な事象ではなく、お家にとって致命的な事象を引き起こす重大な劣化現象です。長期間放置すると、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
- 建物の構造劣化:木材の腐食やシロアリの侵入を招き、家の耐久性を著しく低下させます。
- カビの発生:湿気の多い環境はカビの温床となり、アレルギー疾患や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。
- 電気系統への影響:漏水が電気配線に接触すると、感電や火災のリスクが高まります。
「しばらく引っ越すことはないだろう」「ここに老後まで住もう」と思って、一大決心して購入した住宅。その大切なお住まいに上記のような事象が生じる可能性があります。
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■雨漏りが発生する理由と初期サイン
雨漏りには様々な原因がありますが、主なものとして以下が挙げられます。
1.屋根材の劣化や破損
屋根材の一番の役割は、雨や雪など水が家の内部に侵入することを防ぐことです。その役割を果たす屋根材が破損して無くなる、またメンテナンスを怠ったことで水を防ぐ力が無くなってしまうと当然ながら雨漏りに繋がるリスクが高まります。
屋根は雨漏りに直結する箇所でありながら、普段目にすることができない箇所のため、実際に水が漏れていることに気付いて発覚するケースが大半です。
点検する方法として、押し入れやクローゼットなどに設置されている点検口から小屋裏を目視で点検するということができます。
屋根を裏側から見て、水が染みている箇所がないか(雨染み)を確認すると良いでしょう。
ただし普段目にしない箇所のため、専門家でなければ雨染みと気付けないものもあるため、プロに依頼することが望ましいです。
2.ベランダ・バルコニー・陸屋根の防水層の劣化
ベランダ・バルコニー床が欠けている、剝がれている、苔が生えているなどの事象があると雨漏りに繋がるリスクが高まります。また屋根に瓦を設置せず防水工事をしているお家(陸屋根)の場合も、同じ事象ように床の痛みでリスク有無の判断ができます。
3.外壁のひび割れや目地の劣化
屋根と同様に外壁もお家に水が浸入することを防ぐ役割を果たします。外壁のひび割れや外壁の継ぎ目にあるゴムが切れている、外壁と隙間ができているなどの事象があると雨漏りに繋がる可能性があります。室内の壁紙が部分的にふくらんでいる、また部屋に入った時に、かび臭さを感じるということがあると、湿気が溜まっている証拠かもしれません。その裏で雨漏りが進行している可能性があります。
4.窓枠や外部設備の取り付け部分の隙間
お家の窓や外部設備(換気扇周りやベランダ手すりのカバー部分など)の周辺に隙間が発生していると雨漏りに繋がるリスクが高まります。新築時には外壁の目地に施工されているゴムのようなもので水の侵入を防ぐようにしていますが、このゴムも年月が経つことで劣化していきます。
ゴム製品は紫外線を浴びることで、柔らかさを保つための可塑剤(かそざい)が無くなっていき、固くなっていきます。そうすると外壁面との間に隙間が生まれる、切れてしまうなどの劣化が発生します。
■万が一雨漏りが発生した時の応急処置
雨漏りを発見したら、まずは応急処置を行い、その後専門家による本格的な修理を行うことが重要です。
応急処置:
- 雨漏りの箇所にバケツや洗面器を置いて水を受ける
- 家具や電化製品を移動させ、濡れないようにする
- 可能であれば、雨漏りの箇所にビニールシートを被せる
ただし、これらの処置はあくまで一時的なものです。根本的な解決には、専門家による適切な診断と修理が必要不可欠です。
■雨漏りを防ぐためには定期的な点検が必須
雨漏りは、気づかないうちに進行し、大きな被害をもたらす可能性がある厄介な問題です。そのため早期発見・早期対応が鍵となります。「うちは大丈夫」と思っていても、実は知らぬ間に雨漏りが進行しているかもしれません。適切な対応を怠ると、家の価値を大きく下げるだけでなく、健康被害のリスクも高まります。大切な我が家を守るためにも、定期的な点検と早期対策が重要です。
定期的な点検を行うことで、小さな異常を見逃さず、大きな被害を未然に防ぐことができます。特に、台風シーズン前後や冬季の前には、屋根や外壁の状態をチェックすることをおすすめします。