スタッフブログ

水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。

2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENを予定しております、創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の本田です。

本日は、塗装に使用される塗料の耐久年数についてお話していきます。

皆さん、塗装をご検討される際にどれくらいの年数をもたせたいでしょうか?

希望の耐久年数は様々だと思います。

弊社では、お施主様のライフスタイルに合わせた耐久年数を複数の塗料プランでご提案しております。

ここで素朴なご質問ですが、皆さんは塗料の耐久年数はなにを元に算出していると思いますか?

本日は、この耐久年数のからくりについてお話していきます。( ゚Д゚)

塗料の耐久年数と算出方法

塗料の耐久年数と算出方法についてお話していきます。

塗料の耐久年数

よくネットやチラシで出てくる塗料の種類として

ウレタン、シリコン、フッ素、無機 といった名前を聞いたことがあるかと思います。

こちらは、塗料を構成している樹脂の名前となっており、車で例えると、「普通車」「軽自動車」「トラック」といった大枠での種類分けです。

世間一般で言われている耐久年数は

ウレタン…6~8年程度

シリコン…8~10年程度

フッ素…13~15年程度

無機…18~20年以上

こちらとなっております。

ただし、大枠での種類分けのため、シリコン樹脂塗料でも20年近くもつ塗料もあります。Σ(゚Д゚)

どうやって耐久年数を計算しているのか疑問になった事は御座いませんでしょうか。                実際の家に塗って年数を確かめていたら、塗料の発売出来る時期は10年~ もしくは20年~後になってしまいます。(;´・ω・)タシカニ                                         では、どうやって算出しているのか!

耐久年数の算出方法Σ(゚Д゚)

塗料の耐久性の算出方法はいくつかございますが、どの算出方法も「紫外線」「水」「風」を当て、塗料の光沢が塗り立てを100%としたときに、80%になる時間を年数換算しているようになります。

以下の写真はキセノンランプという試験方法で算出した耐久年数のグラフです。

光沢保持率が80%を下回るタイミングを耐久年数の切れるタイミングと設定し、何時間で80%を下回ったかを見る試験方法です。

キセノンランプ式試験では、250~300時間で1年換算としているので、こちらの塗料は4000時間の耐久年数=14年相当の長持ち性能だと言えます。

このような試験を促進耐候性試験(そくしんたいこうせいしけん)と言います。

促進耐候性試験の種類

促進耐候性試験も様々な方法があり、塗料メーカーによって使用している試験方法もバラバラです。

この章では、そんな促進耐候性試験の紹介とそれぞれの違いについてお話していきます。

促進耐候性試験は大きく4つの方法がございます。

①スーパーUV

スーパーUVという試験方法は、メタルハライドランプを照射し耐候性を計測する試験方法です。

メタルハライド光源は、紫外線量が大きく、促進性を重視した試験です。

主に、車や太陽光パネルの耐久試験に使われる試験方法です。

強力な紫外線を放射する試験方法となっております。

そのため、短い時間で試験結果を算出できることが特徴です。

②サンシャインウェザーメーター

サンシャインウェザーメーター試験では、太陽光・温度・湿度など屋内外の条件を人工的に再現し、製品や材料の劣化を促進させる試験です。

こちらも短い時間で試験結果を算出できることが特徴の試験方法となっております。

③宮古島暴露試験

こちらの試験方法は、名前の通り宮古島にある暴露試験場に設置しどれくらいの劣化が見受けられるかという試験方法となっております。

宮古島は、日本の中でも気温・湿度が高く日射量も多い過酷な環境です。

そのため、外部に塗膜を設置しどれくらいの期間、塗料がもつのかを調査する試験方法となっております。

こちらは、上記の試験方法よりも試験結果が出るのに長い時間がかかります。

④キセノンランプ式試験

キセノンランプ式試験は、人工光源を照射し、断続した水の噴霧を行い、自然の作用で発生する退色、塗装剥離、割れなどの劣化に対する抵抗性を評価します。

つまり、太陽の光が当たっている状況で、断続的に雨が降る環境を作り出すことで、実際の劣化状況に近づけて判断することができます。

こちらが実際の試験状況の写真です。

キセノンランプ式試験は促進耐候性試験の中で唯一、JIS規格に通っている試験方法でもあります。

JIS規格とは…日本産業規格の答申を受けて、主務大臣が制定する規格であり、日本の国家標準です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

塗料にも様々な種類があり、耐久年数もバラバラです。

皆さんが塗装をご検討いただく際にはぜひ「塗料の耐久年数」に注目してみてください。

最後に注意点がひとつございます。

弊社では、JIS規格にも通っている「キセノンランプ式試験」を一番信頼しておりますが、他の促進耐候性試験の結果で○○年耐久と言われている塗料もたくさんございます。

例えば、同じ20年耐久の塗料でも試験方法が違うだけで、光沢保持率(劣化具合)の設定ラインが違ってきてしまいます。

そのため、Aの試験方法で20年耐久相当と出た商品がBの試験方法で算出してみると15年耐久だったということもあります。

複数の業者でお見積もりを取られているお客様は、必ず同じ試験方法で耐久年数を算出して比較するように気を付けてください。

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