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セキスイかわらUを解説【水戸市】【日立市】
2024.08.01
屋根リフォーム
水戸市、茨城町、日立市、東海村、大洗町、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に水戸市東野町・日立市大みか町にOPENを予定しております、創業96年のKPCグループの㈱いばらき塗装テックの金村です。
屋根材も色々なメーカーから様々な種類が出ておりますが、その中で【セキスイかわらU】について専門家として解説させて頂きます。
セキスイかわらUとは?
セキスイかわらUとは、1970年から2007年まで販売され続けたロングセラーの屋根材です。水戸市や日立市など茨城県でも道路を走っているとよく見かけます。全国で50万棟以上に使用されたベストセラー商品でもある「セキスイかわらU」。かわらUは「頑健」と「脆い」の2パターンが存在し、それがお客様の頭を悩ませる結果となっています。
セキスイかわらUは瓦を本物の粘土瓦ではございません。瓦を模した圧型スレートとなります。すなわちセメント瓦となりますので本物の瓦と同じような形状で魅力的です。
かわらUの問題点
ノンアスベストのかわらUは、メーカーの想定以上に強度が脆い製品でした。
①塗膜が剥がれる? ⇒塗膜が剥がれ、下地が露出するという現象が発生してしまいます。
②ひびが入る? ⇒さまざまところから割れてきてしまいます。その為、補修をしても追いつきません。中にはひび割れというよりも細かく砕けるケースもあります。
③屋根自体が崩れる? ⇒屋根材の端からボロボロと崩れてくる、剥離と剥落を繰り返すという症状も発生します。
かわらUのメンテナンス方法は?塗装はできる?
まず、塗装はできますか??という質問ですが、塗装は絶対にできません。これが答えです。
粘着性に乏しい為塗膜が剥がれてしまう事が大きな理由として挙げられます。表面の密着力が低く、塗装が徐々に薄くなるというよりは、塗膜ごと剥がれてしまいます。その為塗膜での保護が時間経過ではなく一気に失われてしまう為、塗装でのメンテナンスは正直お金の無駄と言えます。
※仮に塗装を行うとしても多くの業者さんは、塗っても保証は付けれない、屋根を踏み抜いてしまうかもしれない、等と言われてしまうことと思います。見た目だけなら取り繕えますが、安心して住めるお家という観点からいうと、遠いものとなってしまいます。逆に、塗装が出来ます、という業者さんには注意が必要です。かわらUの知識、施工実績が乏しい可能性があります。不良施工を避けるためには、施主様自身でも、ご自宅の屋根、壁の材料の種類を覚えておくことは大切です。
お勧めのメンテナンス方法
ノンアスベストのかわらUのメンテナンス方法としては、屋根の葺き替えがベストな施工方法としてご提案しております。かわらUと同じフォルムのFRP屋根材などでのカバー工法も可能なのですが、こちらは完全とはいえませんので私としてはあまりお勧めしません。費用は比較的安く抑えることができますが、この施工方法は結論から言うと【屋根材の保護】のみに留まる為、壁と屋根の交差部に設置する【雨押え板金】軒先部の設置され、雨樋に雨水を流す役割のある【捨て唐草】などはFRPではカバーできないので、屋根本来の役割である【雨漏りさせない】為の機能を向上させることが出来ないからです。
屋根の葺き替え
かわらUのメンテナンスは、既存のかわらUを全て撤去して、新しい屋根材に張りなおすのが、費用対効果を考えても有効です。
以下にその施工方法をご紹介いたします。
- 既存屋根解体
既存のセキスイかわらUを撤去します - 野地板重ね張り施工
野地板と呼ばれる屋根の下地を、既存の野地板の上へ重ねるように張ります。劣化した下地の上に新たに下地を張ることで、屋根の防水性能等の向上が期待できます。 - 下葺施工
屋根材の隙間などから侵入した雨水から下地を守る為の防水紙を張ります。改質アスファルトルーフィングと呼ばれる、防水性能の高い材料を貼り付け、下地を守ります。 - 屋根工事
葺き替えにおいて広く使われる、ガルバリウム鋼板を葺いていきます。軽量で耐火性、耐候性に優れています。 - 雨押え板金工事
壁と屋根の交差部を取り合い、取り合いに設置されている板金を、雨押え板金、と呼びます。この箇所は雨漏れがしやすい箇所ですので、非常に重要な工事となります。 - 捨て唐草取付工事
屋根から流れ落ちる雨水を、軒先についている雨樋に流し込むための板金です。葺き替えをしても、既存の雨樋との位置が合っていなければ雨水が雨樋に流れず、全て地面に流れ落ちてしまいます。
かわらUの上にFRPカバーをおすすめしない理由は、上記の、野地板重ね張り、下葺、雨押え板金、捨て唐草、これらが行われない為、屋根の機能を完全に向上させるとは言い難いのが大きな理由となります。 - 施工後
最後に
かわらUのおすすめの施工方法をご紹介させていただきました。メンテナンスをご検討の方は、費用を安く抑えたい、塗装でなんとかなればそうしたい、など当然あるかと思います。しかし、ノンアスベストのかわらUは、非常にもろく、再塗装にも適していない屋根材ですので、安心して長く住むためにも、葺き替えでのメンテナンスが賢明な判断と言えます。また、かわらUで施工されているお家は、その販売時期から築30年以上のお家が多く、屋根以外にも経年ならではのお悩みがあるかと思います。当店は様々なお悩みに対しての施工実績を多数もっておりますので、かわらU以外のお悩みも併せて解決致します。メンテナンスをご検討の方は是非とも当店にお問い合わせください!
創業96年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
お客様とのご縁を大切に喜びと安心、そして感動をご提供できるような工事を行ってまいります。塗装のプロフェッショナル集団として誠心誠意対応させていただきます。
福島県、栃木県にてグループ合計11店舗展開の㈱いばらき塗装テック
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 店長
金村信人
二級建築施工管理技士|外装劣化診断士