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無機塗料は本当に優れている?知っておきたい比較ポイントと注意点【2025年最新版】
2025.07.10
塗料選び
外壁塗装
水戸市、ひたちなか市、日立市にお住まいの皆様、こんにちは。
2024年秋に日立市大みか、水戸市東野町にOPENしました、創業97年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の高橋です。
本日もブログをご覧いただきありがとうございます(^^♪
日立市や水戸市、ひたちなか市など茨城県内で外壁塗装を検討される方の間で「無機塗料」が注目を集めています。
「無機塗料って良いんですよね?」「とにかく長持ちするって聞いたので…」といったご相談を当社でも多くいただいています。「他の塗装屋さんから見積もりをもらっているんだけど、無機塗料をおすすめされた」という声もお聞きします。
確かに無機塗料は高耐候性(=長持ち度合)に優れており、長期的に建物を守る塗料として魅力的です。
しかし実際には、「無機=絶対によい」「どの無機塗料でも同じ性能」というわけではありません。
この記事では、日立市・水戸市・ひたちなか市で外壁塗装を検討している方に向けて、無機塗料を選ぶ際に知っておきたい大切なポイントや、主要メーカー製品の違いについてわかりやすく解説していきます。
無機塗料とは?「完全無機」ではないって本当?
無機塗料とは、ガラスやセラミックなどの無機成分を含んだ樹脂を使用した塗料のこと。これにより紫外線や酸性雨に強く、長持ちする外壁塗装が可能とされています。
ですが、100%無機成分でできた塗料は存在しません。柔軟性や密着性を保つため、アクリル・シリコン・フッ素などの「有機樹脂」とのハイブリッドになっているのが一般的です。
つまり「無機塗料」とは、“無機成分を含む”塗料であり、その中身は製品によって大きく異なります。
耐久年数だけを信じてはいけない理由
外壁塗装をご検討中の方にとって、「何年もつか」は非常に重要なポイントです。無機塗料の中には「20年以上持つ」とされるものもありますが、この数値は屋外の実地検証ではなく、促進耐候試験という人工的な試験に基づいたものです。
促進耐候試験とは?
キセノンランプやメタルハライドランプなどを使い、紫外線・熱・雨などを短期間で照射し、塗膜の劣化度合いを評価する試験です。
- キセノンランプ試験:実際の太陽光に近い光で試験される
- メタルハライドランプ試験:より強力な紫外線を当て、短期間で評価
このように、同じ「8,000時間」「10,000時間」という数値でも、使用される機器や条件によって結果は異なるため、単純に時間の長さで判断するのは危険です。
成分の“見えない部分”が重要
「無機塗料」と表記されていても、実際の無機成分の割合や使われている有機樹脂の種類は公開されていないことが多いのが現実です。
つまり、「無機塗料だから安心」という思い込みで製品を選ぶと、後悔につながる可能性があります。
成分が明確な無機塗料も
私たちが主に使用している「アステックペイント」には、成分が明記されている無機塗料もあります。
たとえば:
- 超低汚染プラチナリファイン2000Si-IR
→ 無機成分+シリコン樹脂 - 超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR
→ 無機成分+フッ素樹脂
どんな樹脂が使われているのか明記されているため、安心して選びやすい製品の一つです。
もちろん、これがすべての方にとって最適というわけではありませんが、「成分の透明性」がある製品は選ぶ上での判断材料になります。
【比較表】主要メーカーの無機塗料をチェック!
以下の画像は、主要6社が出している無機塗料の性能や構成、試験方法などをまとめた比較表です。

表を見ると、同じ「無機塗料」であっても、試験時間や耐久年数、樹脂の種類、機能性などが大きく異なることがわかります。
特にアステックペイントの製品は、耐久性の根拠や機能のバランスが良く、日立市やひたちなか市のように潮風や湿気が気になる地域でも効果を発揮します。
無機塗料を選ぶ際のチェックポイント
- 耐久年数の根拠を見る
→ 数字だけでなく、試験方法や環境条件を確認する。 - 成分構成の開示有無を確認
→ 無機+〇〇(シリコン・フッ素)などが明記されているか。 - 機能性のバランスを考える
→ 低汚染性、遮熱性、ラジカル制御など、+αの機能はあるのか。
日立市・水戸市・ひたちなか市での無機塗料選びは専門店に相談を
茨城県内でも沿岸部に位置する日立市やひたちなか市では、雨風・潮風・紫外線による外壁劣化が起こりやすいため、無機塗料のような高耐候性塗料のニーズが高まっています。
しかし、無機塗料といっても製品ごとに性能差があるため、地元環境に詳しい施工店に相談することが後悔しない選び方につながります。また、無機塗料は耐久年数が20年以上のものが多いのですが「10年くらいの周期で定期的にメンテナスをしたい」という方にとってはオーバースペックになってしまいます。反対に、「何回もメンテナンスをするのは大変だから耐久性の良いものを使って長持ちさせたい」という方にとってはピッタリです。今一度ご自身のライフプランと塗料の相性を再検討してみるのもお勧めです。
当社では日立市を中心に水戸市・ひたちなか市でも多くの施工実績があり、お客様のご希望や建物状況に応じた塗料選びをサポートしていますので、「自分のメンテナンス計画に合う塗料が分からない」という方はぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 無機塗料は何年くらいもちますか?
A. 製品によって異なりますが、15年〜30年が目安です。ただし、立地や施工状況によって実際の耐久年数は変わります。
Q. 無機塗料は価格が高いと聞きましたが?
A. 初期費用は高めですが、塗り替えサイクルが長くなるため、トータルコストで見るとお得になるケースが多いです。
まとめ
「無機塗料=全部良い」と思い込まず、成分や試験の根拠までしっかりチェックすることが大切です。
そして、気候や外壁劣化の条件、ライフプランを考慮して製品を選ぶことで、長持ちする安心の外壁塗装が実現します。
ご相談は無料で承っておりますので、外壁塗装をご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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創業97年のKPCグループ(郡山塗装グループ)の㈱いばらき塗装テック|プロタイムズ水戸中央店|プロタイムズ日立店(大みかショールーム)は、茨城県内全域で地域密着の外壁工事、塗装工事、各所補修、屋上防水、内装リフォームなどお家リフォームにかかわることは全て対応しております。もしご相談やお困りごとなどございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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ブログ執筆者
株式会社いばらき塗装テック 営業アシスタント
高橋梨佳子
二級建築施工管理技士|二級土木施工管理技士(補)|外装劣化診断士|カラーコーディネーター