スタッフブログ

水戸市、茨城郡、日立市、東海村、ひたちなか市、那珂市、笠間市にお住まいの皆様、こんにちは。

創業96年のKPCグループ【㈱いばらき塗装テック】の今泉です。

日本ペイント、エスケー化研、アステックペイントは、いずれも日本国内で高品質な塗料を提供する主要メーカーです。各社の特徴と代表的な製品を以下にまとめました。

1. 日本ペイント

日本ペイントは、1881年創業の老舗で、国内トップシェアを誇ります。住宅用から工業用、自動車用まで幅広い分野で高品質な塗料を提供しています。同社の塗料は、高い耐候性、耐汚染性、耐水性を持ち、環境負荷の低減にも積極的に取り組んでいます。

  • 代表的な製品:
    • パーフェクトトップ: 高耐候性と耐汚染性を兼ね備えたシリコン塗料。
    • ファインフッソ: 超耐久性を持つフッ素塗料で、美観を長期間維持します。

2. エスケー化研

エスケー化研は、1955年創業以来、外壁塗装用塗料に特化した製品を提供しています。高い耐候性、耐汚染性、耐水性を持つ塗料を開発し、豊富な色彩バリエーションとデザイン性の高い製品が特徴です。

  • 代表的な製品:
    • エスケープレミアムシリコン: 高耐候性と耐汚染性を持つシリコン塗料。
    • セラタイトF: 超耐久性と美観性を兼ね備えたフッ素塗料。

3. アステックペイント

アステックペイントは、2000年設立の新興メーカーで、環境に優しい塗料の開発に注力しています。VOC(揮発性有機化合物)の排出量が少ない塗料や、バイオマス原料を使用した製品を提供し、断熱性や遮熱性など高機能な塗料も特徴です。

  • 代表的な製品:
    • スーパーシャネツサーモシリーズ: 高い遮熱性能を持つ屋根用塗料。
    • リファインシリーズ: 高耐候性と低汚染性を兼ね備えた外壁用塗料。

価格とコストパフォーマンスの比較

価格帯としては、一般的にアステックペイントが手頃で、次いでエスケー化研、日本ペイントの順となります。ただし、製品の性能や耐久性を考慮すると、初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスコストも重要な要素です。高耐久性の塗料を選ぶことで、再塗装の頻度を減らし、トータルコストを抑えることが可能です。 

選択のポイント

塗料選びの際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 耐久性: 長期間にわたり性能を維持できるか。
  • 機能性: 遮熱性や断熱性など、付加機能が必要か。
  • 環境対応: 環境への配慮がなされているか。
  • 予算: 初期費用と長期的なコストのバランス。

各メーカーの公式サイトや専門業者の意見を参考に、建物の状況やご自身のニーズに最適な塗料を選ぶことをおすすめします。

以下は、日本ペイント、エスケー化研、アステックペイントの塗料を、より具体的な観点で比較した内容です。耐候性やコストパフォーマンス、付加機能などのポイントで詳しく評価します。


1. 耐候性の比較

日本ペイント

  • 製品例パーフェクトトップ
    • 耐候性: シリコン系塗料の中では非常に高い。独自の「ラジカル制御技術」により、塗膜の劣化を防ぎ、外壁を長期間保護。
    • 耐用年数: 約12~15年。
  • 製品例ファインフッソ
    • 耐候性: フッ素系のため最高クラス。特に紫外線や酸性雨に強い。
    • 耐用年数: 約15~20年。

エスケー化研

  • 製品例エスケープレミアムシリコン
    • 耐候性: こちらもシリコン系としてはトップクラス。「耐候形1種」認定を受けており、過酷な環境にも対応。
    • 耐用年数: 約12~15年。
  • 製品例セラタイトF
    • 耐候性: フッ素系で最高レベルの耐久性。色褪せが少なく、塗膜の劣化も抑制。
    • 耐用年数: 約15~20年。

アステックペイント

  • 製品例リファイン2000Si-IR(遮熱シリコン塗料)
    • 耐候性: 高耐候性シリコン系塗料で、遮熱効果も付加。独自の「無機成分配合」による耐久性の高さが特徴。
    • 耐用年数: 約13~16年。
  • 製品例スーパーシャネツサーモF
    • 耐候性: 遮熱性能を備えたフッ素系塗料で、最高クラスの耐久性。屋根用として特に高評価。
    • 耐用年数: 約15~20年。

2. コストパフォーマンスの比較

日本ペイント

  • パーフェクトトップ
    • 価格: シリコン系としては中価格帯(㎡単価: 2,000~3,500円程度)。
    • 耐候性や汚れにくさを考慮すると、非常にコストパフォーマンスが良い。
  • ファインフッソ
    • 価格: フッ素系の中でもやや高価格帯(㎡単価: 3,500~5,500円程度)。
    • 長期間メンテナンス不要なため、長期的にはコスト削減可能。

エスケー化研

  • エスケープレミアムシリコン
    • 価格: シリコン系の中で比較的手頃(㎡単価: 2,000~3,000円程度)。
    • コスパに優れ、幅広い住宅に採用される。
  • セラタイトF
    • 価格: フッ素系としては標準的(㎡単価: 3,000~5,000円程度)。
    • 価格と性能のバランスが良い。

アステックペイント

  • リファイン2000Si-IR
    • 価格: シリコン系の中ではやや高価格(㎡単価: 3,000~4,500円程度)。
    • 遮熱機能を含むため、夏場のエアコン代節約効果を考慮するとコスパ良好。
  • スーパーシャネツサーモF
    • 価格: フッ素系としてはやや高価格帯(㎡単価: 4,000~6,000円程度)。
    • 遮熱性能を重視する場合、価格に見合った価値あり。

3. 特殊機能(付加機能)の比較

日本ペイント

  • 遮熱・断熱性能: 一部製品に対応(サーモアイシリーズなど)。
  • 汚れにくさ: ラジカル制御技術で塗膜の分解を抑え、表面の汚れ付着を防止。
  • 環境対応: VOC(揮発性有機化合物)を抑えた環境に優しい製品多数。

エスケー化研

  • 遮熱性能: 専用の遮熱塗料「クールタイトシリーズ」で対応。
  • 汚れにくさ: 親水性塗膜により雨で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」搭載製品あり。
  • 環境対応: JIS(日本工業規格)の厳しい基準をクリアした製品を提供。

アステックペイント

  • 遮熱性能: 最も力を入れている分野。「シャネツシリーズ」は業界トップクラスの遮熱効果を誇る。
  • 汚れにくさ: 無機成分配合により、高い耐汚染性を実現。
  • 親水性塗膜により雨で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」搭載製品あり。
  • 環境対応: バイオマス原料を使った塗料や、低VOC製品が充実。JIS(日本工業規格)の厳しい基準をクリアした製品を提供。

4. 総合評価

住宅の一般外壁

  • コストパフォーマンス重視 → ラジカルHG(アステックペイント)
  • 耐久性とブランド信頼度 → リファイン2000Si(アステックペイント)
  • コストパフォーマンス→パーフェクトトップ(日本ペイント)
  • コストパフォーマンス→ダイナミックトップ(エスケー化研)

フッ素系塗料(長期耐久性重視)

  • 超耐久性を求める → リファインMF、無機ハイブリット(アステックペイント)

特殊機能(遮熱・断熱)

  • 遮熱性能重視 → スーパーシャネツサーモシリーズ(アステックペイント)。
  • 汚れにくさ重視 → リファインシリーズ(アステックペイント)。

ブログ執筆者

今泉勝彦の写真

株式会社いばらき塗装テック 店長代理

今泉勝彦

一級建築塗装技能士|一級鋼橋塗装技能士

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